イノッチの鉄道模型ブログ

日常生活の中のトピックスを気ままに書きます。鉄道模型製作や畑作業が中心です。
これまで製作した鉄道模型作品は、ホームページ「イノッチの鉄道模型」inoyoshio.jimdo.comに載せていますので、こちらもよかったらみてください。

瀧安寺別棟まわりの植樹

毎朝 神社で太極拳をやっていますが、その母体は箕面市老人会です。私も今年4月に入会し、そこで老人会の「作品展」があると最近聞き、ちょうどいい機会なので、今製作中のジオラマを1部分(「昆虫館と瀧安寺」のみ)を展示することにしました。 完成形は10月下旬にある本命の「箕面市民展」に出展予定です。


さっそく太極拳のメンバーたちから一様にほめていただき、出展してよかったと胸をなでおろしたまではよかったのですが、「一番よかったよ。手先が器用だねえ。あんな小さな人物をよく作ったね。瀧安寺の屋根の瓦、曲線、色、どうやって作ったの?」と相次ぐ質問。話題のアイテムが既製品とは知らない方がほとんどで、「いや、人物と本堂は既製品なんです」と言うと、「な~んだ、そうなの‥」と一気にトーンが下がりました。「でもそのほかは全部自作です。昆虫館の中のチョウチョ、見ました?」と精一杯の受け答え‥。ま、話題づくりには一役買ってよかったと思ってます。


さてジオラマ製作のほうは、先週は行事が多く、あまり進んでおりません。瀧安寺別棟の周辺に植樹する作業をしました。


別棟にも もみじが似合うのでいつもと同じ手順で作りました。アレンジワイヤで幹、枝をつくり、赤に着色したライケンを枝に付け(右の2本)、赤に着色したワラ(手前の箱)をふりかけて完成(奥の2本)。


まずはシンボルの2階棟の近くに1本。


別棟入口近くにも植えました。そのほかの山肌は常緑樹で覆いました。


ウラ側も植樹しましたが、針葉樹も3本植えています。


瀧安寺別棟のブロック全体です。あとはフィギュアを配置するだけになりました。つぎに、瀧安寺の本棟と別棟をつなぐ「赤い橋」の製作です。


橋自身の寸法は、垂直方向に25mm上がり、水平方向に107mmです(ジオラマ上で現合)。この数字をもとに工作版にポイントし 作っていきました。


2✕2mmの木材2本を曲線状にくせをつけ、厚紙の底面に接着しました。厚紙は両端を少し出して両岸に掛ける構造です。


欄干(手すり)部分は、1mm厚のケントボードを1.5mm巾で4本でつくり、その間に竹ひご(2mm長)を交互に受ける構造にしました。現地の橋とは欄干構造が違いますが、製作上やり易いのでこうしました。


欄干に着色しました。


「赤い橋」はこんな状態にかかります。


シンボルの2階棟を滝道目線から撮りました。橋の色が重たく、思ったほど映えませんでした。


残るは概略図中央の白色部分です。

瀧安寺別頭 ②/タブレットルーム

きょうはジオラマに入る前に、小学校で仕事を始めた話をちょっとさせていただきます。最近は授業にパソコン(タブレット)を取り入れた小学校が増えていますが、箕面市でもその一環として、放課後にタブレットを使って自由学習するスタディルームが7月からオープンしました。まだ試行段階で市の中の6つの小学校だけにテスト的に導入されました。そのスタディルームの管理者として仕事してみませんか?と6月中旬にシルバー人材センターからお誘いの連絡があり、承諾しました。


家からチャリで5分のところにあるこの小学校で、平日の放課後2名で交代に出勤しています。対象は3~5年の生徒で放課後生徒が自由に入室してタブレットを受け取り、学習ソフトを開いて「合格メダル」ゲットを目指して国語・算数・理科・社会の問題に挑んでいます。我々の業務は、①タブレットを立ち上げ、その生徒のID/PWを設定して手渡す。終了後はタブレット収納庫に入れ充電セットして施錠。②使用中のトラブルの対応。③スタディルームのセキュリティー管理全般です。校門を出て、ホッとする瞬間がたまらなくいいです。


というのも、②のトラブル対応が日々違うし、メカトラブル、ソフトバグ、生徒の言動、学習内容の相談‥。でも小学生は純粋です、かわいいです。「先生」って来られたら、こちらも精一杯頑張らねばとなってしまいます。7月のスタートにあたり、教育委員会から運用の説明がありました(写真)が、試行段階なので来年4月の正式導入までに仕上げたいと言ってました。毎日10~20名の生徒が来ます。”スタディルームつながり” がパワーになって、運用の完成度が高まればいいなと思っています。


さてジオラマに話を戻します。「D地区」の地形を製作中です。

中央に瀧安寺別棟を置く平面、石壁を固定し、左右の山肌を土色に塗ってパステルでボカシをしました。


緑パウダーとフォーリッジでグリーン化するいつもの工程です。


瀧安寺別棟を配置する境内の面は白パステルでなじませています。垂直に近い手前の石積み壁は湾曲していますが、前作の経験から 直線と直線では つなぎ部分がカドばるので3tスチレンボードの内側に細かくスリットを入れて曲線化しています。


瀧安寺のヨコの山肌は大きくエグッています。これはトンネル入口を ”防護壁” にするのでこの部分がよく見えるように思い切って相当削りました。


こちらから(展示会でお客さんが見る側から)見るとこれだけ手前の山肌を削りました。


トンネル入口にこんな防護壁を設置します。


実際に取り付けて緑化しました。奥のスキマ部分を埋めます。


防護壁の完成です。単に石積みのトンネルポータルにするより変化を持たせました。


つぎは瀧安寺境内の周囲塀の製作です。実際の瀧安寺は白塀なので3tスチレンボードで9ピース作りました。横にスリットを入れて黒パステルでヨゴシています。


周囲を囲みました。境内への階段入口だけ空いています。


白塀の下の部分に沿って緑パウダーも撒きました。


入口に扉を設置。一般客は入れません。 横に「瀧安寺」の名板も付けました。つぎは境内に置く小物アイテムです。


左から、ゴミ入れ、失敗作、平坦な物入れ、傘立てに入れた傘、外に置くロッカーです。傘の柄はFeワイヤで作りました。


さっそく設置。やっと人の気配が感じとれるようになってきました。この2階の棟は「研修場」を想定しています。


入口付近にゴミ入れを置き、境内全体が完成です。境内に樹木を置く予定でしたが、TOMYTECの建物がかなりを占めて余裕がなくなりました。


最後に、遊歩道からの目線で別棟を見てみました。もみじと赤い橋がからんでいないので物足りなさが残りますが、これからにカケます。

瀧安寺別棟

今年のジオラマ製作も最後のモジュール「D地区」に入っていきます。


今までの経過は、
①1200✕450のベースに ”ゆずる鉄道 渓流線” の敷設
②「A地区」箕面駅
③「B地区」昆虫館/瀧安寺
④[C地区」箕面大滝
のステップでやってきました。今回の「D地区」は概略図中央下に当たります。ここは箕面川を挟んで両側に瀧安寺の境内が広がっています。


この写真で、手前が既に製作を終えた境内です。赤い橋を渡った先が今回の「D地区」になります。屋根がブルーシートで覆われたシンボルの棟は、昨年、一昨年と二度の台風21号の被害にあって、いまだにシートがとれてない状況です。


(ネットから拝借)被害にあう前の写真です。今回はもちろんこの雄姿を製作したいと思います。


川に架かる「赤い橋」はここと滝つぼの2つです。ここの赤い橋は箕面川と滝道をまたいでいますが、ジオラマでは川の隣りに ”ゆずる鉄道 渓流線” が走っていますので、橋の全長を長くし 橋下を電車が通る高さにしなければなりません。


橋付近の地形断面を、現状とジオラマ上で比較しました。景観が台無しになるととるか、夢を実現した奇抜な景観ととるか‥。ジオラマは ”思い” を実現できる素晴らしいジャンルと思いますので一向に気にしません。ということで、これを前提に「D地区」のベース部分からつくっていきます。


線路の手前部分のスペースが「D地区」です。この上にベースとなる5tスチレンボードを採寸していきます。


採寸しました。このベースに地形をつくりあげていきます。構造物(瀧安寺)を中央部分に、あとはグリーン地帯です。


さっそく地形の製作です。前述しましたように、境内部分は対岸比で40㎜以上嵩上げしなければなりません。


瀧安寺別棟のアイテムは、シンボルとなる2階の棟は自作することとし、ほかの2棟はTOMYTECの社殿セットを使います。


その2棟はこちらの社務所と神楽殿にします。実際の現場の境内は一般の人はなかなか入れないので建物の中のことはわかりませんが、今回はこの 計3棟で進めます。


左右の山容を整えていき、2棟を置いてみました。左方が箕面駅側で、右方が滝つぼ方面なので、山容も次第に高くなっています。


さて、瀧安寺別棟の境内はこんな形状です。まだ仮置きです。手前のスペースに2階のある棟を自作します。


(ネットから)2階部分は滝道からこんな感じに見え、自作してアピールのしどころですが、製作結果は満足度70%といったところです。


厚紙、瓦屋根、欄干のパーツを使い製作。厚紙で1階の窓をくり抜く際、長四角にくり抜いた残材を中間の枠に使って3連窓にしました。窓のくり抜き作業は苦労します。レーザーカットの商品を見るとその価値はやっぱりあるなあとつくづく思います。


格子を内側から付けました。下は1階部分、上は2階部分です。


組み立てていきます。2階の四方屋根の上に、写真などを留めるボードピンの頭を乗せました。


できあがったシンボル棟です。写真とは細部で違っていますが、地元の人が瀧安寺と認識してくれたら合格です。やれやれ、ここまでの作業に1週間です。いつも週末にブログアップのペースですすめていますが、秋の展示会までがんばらないと‥。