イノッチの鉄道模型ブログ

日常生活の中のトピックスを気ままに書きます。鉄道模型製作や畑作業が中心です。
これまで製作した鉄道模型作品は、ホームページ「イノッチの鉄道模型」inoyoshio.jimdo.comに載せていますので、こちらもよかったらみてください。

瀧安寺別棟

今年のジオラマ製作も最後のモジュール「D地区」に入っていきます。


今までの経過は、
①1200✕450のベースに ”ゆずる鉄道 渓流線” の敷設
②「A地区」箕面駅
③「B地区」昆虫館/瀧安寺
④[C地区」箕面大滝
のステップでやってきました。今回の「D地区」は概略図中央下に当たります。ここは箕面川を挟んで両側に瀧安寺の境内が広がっています。


この写真で、手前が既に製作を終えた境内です。赤い橋を渡った先が今回の「D地区」になります。屋根がブルーシートで覆われたシンボルの棟は、昨年、一昨年と二度の台風21号の被害にあって、いまだにシートがとれてない状況です。


(ネットから拝借)被害にあう前の写真です。今回はもちろんこの雄姿を製作したいと思います。


川に架かる「赤い橋」はここと滝つぼの2つです。ここの赤い橋は箕面川と滝道をまたいでいますが、ジオラマでは川の隣りに ”ゆずる鉄道 渓流線” が走っていますので、橋の全長を長くし 橋下を電車が通る高さにしなければなりません。


橋付近の地形断面を、現状とジオラマ上で比較しました。景観が台無しになるととるか、夢を実現した奇抜な景観ととるか‥。ジオラマは ”思い” を実現できる素晴らしいジャンルと思いますので一向に気にしません。ということで、これを前提に「D地区」のベース部分からつくっていきます。


線路の手前部分のスペースが「D地区」です。この上にベースとなる5tスチレンボードを採寸していきます。


採寸しました。このベースに地形をつくりあげていきます。構造物(瀧安寺)を中央部分に、あとはグリーン地帯です。


さっそく地形の製作です。前述しましたように、境内部分は対岸比で40㎜以上嵩上げしなければなりません。


瀧安寺別棟のアイテムは、シンボルとなる2階の棟は自作することとし、ほかの2棟はTOMYTECの社殿セットを使います。


その2棟はこちらの社務所と神楽殿にします。実際の現場の境内は一般の人はなかなか入れないので建物の中のことはわかりませんが、今回はこの 計3棟で進めます。


左右の山容を整えていき、2棟を置いてみました。左方が箕面駅側で、右方が滝つぼ方面なので、山容も次第に高くなっています。


さて、瀧安寺別棟の境内はこんな形状です。まだ仮置きです。手前のスペースに2階のある棟を自作します。


(ネットから)2階部分は滝道からこんな感じに見え、自作してアピールのしどころですが、製作結果は満足度70%といったところです。


厚紙、瓦屋根、欄干のパーツを使い製作。厚紙で1階の窓をくり抜く際、長四角にくり抜いた残材を中間の枠に使って3連窓にしました。窓のくり抜き作業は苦労します。レーザーカットの商品を見るとその価値はやっぱりあるなあとつくづく思います。


格子を内側から付けました。下は1階部分、上は2階部分です。


組み立てていきます。2階の四方屋根の上に、写真などを留めるボードピンの頭を乗せました。


できあがったシンボル棟です。写真とは細部で違っていますが、地元の人が瀧安寺と認識してくれたら合格です。やれやれ、ここまでの作業に1週間です。いつも週末にブログアップのペースですすめていますが、秋の展示会までがんばらないと‥。

箕面滝下駅 ②

箕面滝下駅が地下にあることがわかるように、駅の真上の山を垂直にカットして、ジオラマの右隅を吹き抜け構造にします。


スタイロフォームでこのようなL字型の枠をつくりました。このブロックを支えるのは、左右の脚と駅壁部分です。この上を山容として整え、植樹します。地下駅がよく見える構造はこれが妥当と思われます。


更にスタイロフォームを重ね、山容を作り込んでいきます。


山肌を着色し、スキマをパウダー、フォーリッジで修正していきます。


山肌を植樹しました。真上から見て隣りブロックとのつなぎ部分がわからないようにしています。


さて、吹き抜けの垂直部分に化粧板を貼ります。厚紙に色塗りし1日置きます。


L字ブロック側面に貼りました。これで駅まわりの作業が終了です。残りは、滝つぼの裏側です。


写真右上の空きスペースです。ここは山容を延長するだけなので、比較的楽に進められます。


裏側の空きスペースはこのようになっています。


スタイロフォームを継ぎ足ししながらこのブロックをつくりました。ナイフの痕が生々しいですが、全く気にしません。


コンテパステル、パウダー、フォーリッジで ”傷口” をカバーするのは得意です。
さてここは滝が流れ出す部分でもあるので、絵筆で水流を描きました。


山肌を植樹しました。滝つぼを囲む山全体が樹木に覆われて、やっと「C地区」が完成です。さあ 最後の作業はフィギュアを配置して情景を高めます。


まずは滝下駅の渓流線ホームに3人置きました。


山間線ホームにも3組配置しました。持ち合わせのフィギュアの在庫もかなり使ってきましたので、同じような容姿のものが目立ってきています。


滝を望む広場にも人を配置しました。この写真は滝つぼのブロックを外して滝側から撮っています。ブロックを外さないととてもこんな谷底に人を配置できませんし、撮れません。ここには対岸に架かる「赤い橋」があり、前々回に紹介しましたが、この橋から滝にカメラを向ける観光客を置きたいと思ってました。


この写真は「赤い橋」を作って架けたときのものです。橋の形状を湾曲にし 両岸の高さも違うため傾いており、橋の色もドぎついので、この際 見直すことにしました。


右は GMの柵でつくり 少し丸みをつけた前々回のもの。左は 今回 津川の欄干でつくり 赤色を少し暗くしたものです。


両岸の高さを揃え、カメラマンをのせて仮置きしてみました。イメージに近くなり、これでいきます。


ブロックを正規の状態にして「赤い橋」をセットしたところです。今回のジオラマのテーマを代表する1枚にしたいのですが、もっといいアングルを見つけるのも楽しみです。


滝つぼを俯瞰した1枚です。この方がいいかな?


滝見広場から駅に向かう入口に、「箕面滝下駅」の表示板を付けました。(写真左の白い部分はブロックを外しているためです)


滝のウラ側ブロックの断面も茶色塗りして、やっと「C地区」が終わりました。つぎからは最後のブロックの製作にとりかかります。

植樹と箕面滝下駅

滝つぼを囲む地形も植樹を残すのみとなりました。真っ赤なもみじをどのように配置していくかが今回のポイントになります。もみじの名所とはいえ、滝つぼが一面のもみじに包まれているわけではありません。常緑樹とのバランスを考えて進めていきます。


例のごとく、アレンジワイヤ0.35mmとフォーリッジ、ライケンなどを使い、木々を精力的に作りました(この箱3杯分)。


まず、対面の山ブロックについて植樹。水面付近にもみじを置き、上の方は常緑樹です。滝は岩壁なので樹木はありません。ただし1本のもみじの奥に流れ落ちる滝がくるように
1本だけ岩壁に置きました。箕面の滝を紹介する写真に必ず登場するもみじです。


観光広場側の山肌にも植樹しました。この面はもみじの数も多く、上の方まで広がっています(写真は途中です)。



植樹を終えた全体写真です。滝ともみじのコラボがほどよくできました。滝のウラ側に、箕面鉄道山間線の線路も見えてます。


低アングルから滝を見たところです。臨場感があってヤッター!と思いましたが、ベンチの方向が滝に対して正面ではなかったことがわかり、きちっとした製作図面を引かない私の ”特徴” が出ています。

さて、概略図の右「C地区」の右下、箕面滝下駅の製作に入ります。この駅は2ラインが直角に集結します。設定では「地下駅」です。


滝つぼのウラ側をぐるっと敷設しました。一部スタイロフォームに車両が接触するほどギリギリの配置になりました。


このスペースに2つのホームを直角に作ります。


まず山間線のホームから。車両との高さを合わせてスチレンボードでつくり、滝に出る地下通路を開口しました。


手前の線路が箕面鉄道渓流線です。1200✕450のスタイロフォーム上にあらかじめ敷設していたもので、「C地区」のブロックをスタイロフォームの上に置いた状態です。渓流線のホームをスチレンボードで同様に作りました。2つのホームは15mmほどの段差があります。というのは、渓流線は全線で高低差なしですが、山間線は箕面駅を発車して15mm上って滝下駅に到着します。


両ホームを繋げる階段をつくり、山間線のホームを色塗りしました。壁面は厚紙でつくります。


渓流線のホームも色塗りしました。


壁をセットし、階段に手すり(SUS棒)を設けました。線路にバラストも撒きました。


山間線ホームに小物を置きました。壁面に貼った掲示物は駅名表示以外は既成品です。イスとゴミ箱を自作しました。


車両止めの部分はスペースがなく、バラストを積み上げた状態です。


渓流線ホームも同様な小物を置きました。


箕面滝下駅の全景です。つぎは「地下駅」に見える構造に仕上げていきます。