イノッチの鉄道模型ブログ

日常生活の中のトピックスを気ままに書きます。鉄道模型製作や畑作業が中心です。
これまで製作した鉄道模型作品は、ホームページ「イノッチの鉄道模型」inoyoshio.jimdo.comに載せていますので、こちらもよかったらみてください。

妻との生活(認知症と向き合う)

今回のタイトルは、メディアでよく取り上げられるのと同じような内容になってしまいますが、今の私の生活をさらけ出し、辛さを題材にするネガティブな内容で、みなさまにはたいへん申し訳ありません。愚痴を書くことで私の気分転換です。サラっとお読みください。一部、今までお話した内容と重複しているところもありますが‥。


関西平野の北側の山のふもとに住む私は、高台から大阪市街のビル群がよく見えます。おとといは妻とのドライブで、モヤに浮かぶビル群が幻想的でした(朝9時ころ)。奥の山並みは東~南に位置する生駒山系です。 妻が唯一要求してくるのは、クルマでドライブすることです。どこに行きたいといった目的もなく、車窓を眺めるだけです。家に居ても家事も全くできなくなりました。昼間 訴えるのはドライブと尿意/便意、空腹感だけです。あとはすることもないので、すぐガレージのクルマを指差しています(乗りたいと)。


認知症という病気が、私と同い年74歳の妻にこれほど早く発症し、これほど速く進行していることが信じられません。この写真はちょうど1年前の今ごろですが、現在は定番コースとなっていたワンちゃんの散歩もほぼできません。人間の機能が1カ月単位くらいに1つづつ失われていくんです。実生活を例にとると、尿意を感じてもトイレの場所を探し回る、子供たちの名前を間違える、字が書けなくなる、言葉/単語が出てこなくて伝えられない、外靴/内スリッパを混同して外靴で家に入ったりスリッパで外に出る、パンツからおむつに変更、私がそばにいないと家じゅう探し回る、私と一緒でないとベッドに就かないし眠りに入らない(7~8時ころ)‥。これらが段階的に1つづつ欠けて今の状態です。


写真の古めかしい校舎は、妻が大阪に来て教員免許を取って初めて教壇に立った思い出の場所に行った時のものです(1週間ほど前)。「うん」と相槌は打ったものの、はっきりした記憶は戻ってきてない感じです。


そういう二人の生活の中で、週2回のデイサービスがあるのは私にとって貴重でホッとする時間です。定員10名のとても家族的なところで(写真は内部の様子)、たまたま一人欠員があって、ケアマネさんの紹介で決めました(3カ月ほど前)。そこのデイサービスは管理者をはじめ スタッフみなさんの接し方に本当に心を打たれます。一人一人にマンツーマンで寄り添い、風呂はもちろん、飽きてくると散歩したりドライブしたりしてくれます。毎回連絡帳でその日の内容も知れます。先日は、「きょうは機能訓練でがんばりましたから、ぐっすり眠れると思います」と、戻ってきたときに話してくれました。


とにもかくにも、妻との"あてなきドライブ"が非常に多くなりました。写真は、隣り町の「若王寺」の池の鯉をじっと見つめる妻です。きれいに清掃されたこの寺は心休まる場所で、時々訪れます。


池の周りの風景です。


境内の一角には"小さな舞台"があり、この日訪れたときは「空と海」と題した造形物が展示されていました。写真ではよくわかりませんが、海の上に裃(かみしも)を着た人物が座っています。中に入って意図を聞こうとしましたが留守でした。妻は穏やかな境内をゆっくり歩くも、こういった催し物にも全く関心は示しません。


毎日のドライブには事欠きません。1週間前は近くの園芸店に行って、花々を見て回りました。そこで思ったことは、「ジオラマに植物をコラボさせてみよう。サボテンなら水分も要らず、小さいのでレイアウトにあうのでは?」と‥。2つ買ってみました。妻の癒しのために入ったのに、つい自分のことに目がいってしまう‥。


きょうは金曜日、次女が来てくれてドライブや散歩を妻としてくれています。デイサービスのみなさんやケアマネさん、家族と"今"の状態がずっと続いていきますようにーーー

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