イノッチの鉄道模型ブログ

日常生活の中のトピックスを気ままに書きます。鉄道模型製作や畑作業が中心です。
これまで製作した鉄道模型作品は、ホームページ「イノッチの鉄道模型」inoyoshio.jimdo.comに載せていますので、こちらもよかったらみてください。

今年のジオラマテーマ「箕面大滝の奥へ」

いつも見ていただきありがとうございます。
この2週間、踏切遮断機のサーボ制御や ジオラマ収納ケースの製作で時間をとられてしまいましたが、今年のジオラマテーマは「箕面大滝の奥へ」としました。1月4日のブログで、滝の源流を遡って箕面川ダムや勝尾寺に至るエリアを紹介し、このエリアまで観光鉄道を延伸させることに決めました。今回はもう少し具体的にツメでいきます。


(既掲載)左下にある箕面大滝から右上の勝尾寺までの実際の位置関係です。これをジオラマのレイアウトに展開します。


この概略図に折り込んだ今年の"やりたい"こととは------
①高さのあるガーダー橋をダムの擁壁に沿って架ける(立体的な動線をつくりたい)
②線路の軌道に リバースループ箇所を設ける(ギャップ付き線路は初めて)
③3つの独立線路の自動運転、踏切制御を展示会でトラブルなく完了する(失敗の克服)
です。
概略図の中で、箕面川の源流の流れは実際とは違っています。 地元の方々から言われる前に、その背景を次の垂直図で説明します。


左端の箕面大滝に流れる源流は かなりの高さがすでにあるので、この高さをダムの底にすると、ダムの上に架かるガーダー橋との高低差が少ないので 立体感が乏しいと思い、地下に水平に走る「ゆずる鉄道(渓流線)」の位置まで峡谷を下げようと思います。したがって、箕面川源流の取水位置をダムの左側にした次第です。
問題は、上を走る「ゆずる鉄道(勝尾寺直通線)」の高さまで車両が上がるか?です。
高さ27cmくらいを想定しています。


これは昨年(第1期)の概略図ですが、図の一番上の「勝尾寺直通線」が加わります。平地にある箕面駅からスタートしてダムの高さまで一気に上るわけですが、駅からダムまで約1600mmなので、270/1600の勾配→→168パーミルというとんでもない数字になりました。調べたら信越本線碓氷峠の66.7パーミルが日本一の勾配らしいです。レイアウト派なので車両運行の知識もなく、とにかく勾配をいかに下げるかですが、「勝尾寺直通線」の箕面駅ホーム自体を高くすることと、ダムの擁壁の最上部より少し下がった位置にガーダー橋を架けること、ですかね。これから実験をして勾配を決めたいと思います。


ともあれ、「勝尾寺直通線」を敷設するスペースを確保するため、3cm巾のコンパネ片をコーナンでカットして接着しました。カット面(12mm厚)は機械切りなのでスキマもなく、木工ボンドでぴったり接着できたので、線路やホームの重さなら強度も十分と思います。去年までは、こんな付け足しがあるとは思ってもいなかったです。


こちらはダム側に向かうスペースです。「勝尾寺直通線」を多少手前に曲げるスペースがあるので、ダム湖の水面も現出したいです。


先日まで作っていた「ジオラマ収納ケース」ですが、密閉度を上げるためのスキマテープと引き戸用のフックを買いました。


ガラス戸の重なり部分のスキマが4~5mmあるので、5mm厚のスキマテープがピッタリでした。


また、ガラス戸の「取っ手」は、ガラス注文の際、取っ手加工すると工費と時間もかかるとのことで、粘着フックを貼りました。

ジオラマ収納ケースの製作

シリーズで作ってきた「1200✕450サイズ」のジオラマも 3つになり、いよいよ収納が問題になってきました。4作目の前に、きちっと収納ケースに入れようと、全てが入るケースを物色したのですが、既製品は目ん玉が飛び出る値段とわかり、自家製でがんばって作ろうと方針変更しました。


シリーズ1作目の「矢切の渡し」です。青少年時代の思い出を込めて作りました。


シリーズ2作目は「鎌倉・あじさいのころ」です。大学の友人夫妻の案内で現地を楽しみました。


3作目は「ゆずる鉄道」。地元 箕面大滝に鉄道を走らす初夢をテーマにしました。


いままでのジオラマの保存状態です。右は1作目を3段に積み上げてダンボールで覆っています。左は、2作目(専用のケースに入れてます)を下にして3作目をその上に載せて新聞紙で覆っています。
これらをまとめて収納するケースということで、そのコンセプトは、
①これからのことも考え、5~6作品が収納できるようにする。
②ショーケースではなく収納ケースなので前面だけガラスにし、効率よく重ねる。
③防塵構造にする(スキマは極力なくす)。


さっそくコーナンに行って材料を当たりました。今は簡単に組み立てられる構造の枠組み材料もあったのですが、ぐらつき、スキマ、定尺、など問題も多く、結局のところコンパネ(1800✕900✕12)を寸法切りすることにしました。下書きした寸法図を持って再度コーナンに行き、コンパネ購入後その場でカットしてもらいました。1カット30円ですが、非常にありがたいです。


自宅で旋盤、のこぎりを使うこともなく材料がそろい、あとは組み立てです。スリムビスをドリルで入れていたのですが、ねらい通りに入らないこともあり、ボンドとクギ打ちで組み立てることになりました。


コンパネは片面がきたない状態なので、内面をきれいな面にします。前面のガラス戸レールも取り付けます。


作業途中の状態です。娘の部屋が空いているので作業場にしています。


背面(5mm厚のベニヤ)も取り付け、立たせました。かなりの重量になり、立たせるのも一苦労でした。


翌日、収納ケースを載せる「受け台」をコンパネの残材で作りました。切断はコーナンに行き、カット代300円で2つの受け台ができたので満足です。


ガラス店で寸法切りしてもらったガラスを4枚はめ込んで完成しました。3つのジオラマが上段に入りました。受け台を入れた高さ1,689、幅1,254、奥行き545です。コンパネ4枚とベニヤ2枚、カット代、ガラス戸レール4本で合計1万円弱、ガラス3mm厚4枚で11,550円。合計2万円を超えましたが、これからも使えるし収納効率もいいので良かったと思っています。


最後に、オチがあります。クギ打ち作業で人差し指まで打ってしまいました!!

踏切遮断棒のサーボ駆動

今年のジオラマテーマがほぼ決まって、いざ取り掛かろうと思っているのですが、踏切の遮断棒の動きがどうも気になっていて、現時点レベルの動きで踏切を完成させておこうと思った次第です。一部重複しますが経過から載せていきます。


これはサーボ駆動検討以前の踏切です。遮断棒は重量を持たせるため あらかじめSUSパイプをかぶせてあります(既掲載)。


まず、遮断棒の軸受だけ地上に出るワクをつくり、地下にサーボモータ1つが中心に収まる構造にしています。窓の網戸の底に使っている車輪を利用してヒモを架け、水平移動を垂直移動に変えます(既掲載)。


軸受部に遮断棒を取り付けました。軸受のスキマを0.5mmのプラバンを左右から挟み、ガタを少なくしています。軸から5mmの位置にヒモを架ける穴があいています。


ヒモを引っ張って遮断棒がスムーズに上昇するか見ています。


サーボモータのフィンの先にヒモを取り付け、写真のフィン角度が遮断棒開放の位置になるようにします。


フィンの両先端にヒモを通して固着したあと、実際の位置にサーボを固定し、遮断棒が開放の位置になるように遮断棒端末の穴にヒモを通して固着しました。
いよいよサーボ駆動です。遮断棒が水平位置に下りるよう、サーボの回転角度を決めていきます。



踏切遮断棒のサーボ駆動
ご覧の通り、遮断棒の動きがガタガタですね。サーボのフィンの動きは「Varspeedservo関数」のおかげで比較的スムーズなのですが、ヒモのあそび、遮断棒の軸のガタ、回転軸の接触抵抗、棒の自重の軽さ、などでスムーズとは言えません。私の工作レベルでは、あとは遮断棒の軸に潤滑液を注入するくらいかな?


ひとまず踏切工作はここまでとし、今年の構想を続けていきます。


前回お話したように、「去年の作品」と「今年の予定作品」を合体して3つの軌道、4つの駅、1つの踏切、1つのポイント切替を"Arduino制御"することになり、「Arduino UNO」の場合、デジタルピン数(有効数12個)では足りません。


「シールド」で増設したり、上位品種にする方法は労力がかかるし 困っていたところ、「Arduino NANO」はデジタルピン数が22個もあり、UNOと同じ扱いでいける(IDEも同じ)と本にあり、正月明けに日本橋のいつもの店で購入。


「Arduino NANO」は写真の通りP板上に差す小型タイプでブレッドボード上でも使えます。これで自由に今年のテーマに打ち込めるして、購入後店内で店員と雑談していたら、「UNOでもアナログピンをデジタルピンとして使えますよ」という衝撃的な答えが返ってきました!! 更に「NANOはピン数もUNOと一緒ですよ。NANOのデジタルピンは22個もないよ」とのこと。現物をよく見ると確かにピン配列はUNOとそっくり。購入したNANOは予備在庫にしようと、あえて返品はしませんでした。結局、本にある数字が間違いのようです。