勝尾寺の製作
勝尾寺の背景にあたる、裏山と勝尾寺駅ホームをつくったことで、勝尾寺自身をいよいよつくる番になりました。一番やっかいなのは本堂です。山門や多宝塔はメーカー品を利用できますが、勝尾寺本堂に代用するピッタリしたものが探しきれず、自作することにしました。
勝尾寺境内全域はこんなエリアです。その右には勝尾寺駅舎を設け、山上ホームと地上ホームの出入り口にします。
問題の勝尾寺本堂はこういう構造です。周辺を何本もの支柱で囲い、その奥に広いお堂部屋があります。曲線を伴う屋根からつくることにしました。板紙が曲線づくりに便利なので、基本的にペーパークラフトでやります。
御歳暮の入れ物がちょうどよい厚み(0.5t)、硬さで、うまく曲線ができそうなので選びました。製作図面などはなく ポンチ絵だけで始めています。
こんなカタチにカットし、屋根らしく曲げて屋根表面にスジを入れました。よこ12cm、たて9cmです。
破風に飾りを付け 接着用ボードも裏当てし、屋根は格子状にしました。
さっそく組み立て、4隅を跳ね上げるようにしたのですが 均等にならず、実力はここまで。
4隅、頂上、曲線下り部などにお飾りを付けてみると、社殿の屋根の雰囲気が出てきました。
正面だけはきっちり曲線がでるように気を付けました。
余談ながら、これは屋根の裏側です。包装箱を使った証です。
裏側には縞模様の垂木飾りを1㎜角プラ棒で付けていきました。写真の上側は長さ不足ですが、別途修正します(もともと見えない部分なので適当に修正を)。のちほど垂木飾りにも朱色を塗ります。
つぎに建物外側の支柱です。楊枝を12本使います。板紙で1辺に4つで支えるようにします。
4隅のコーナーは太目の支柱も考えたのですが、けっこうしっかりしているのでこのままいきます。
お堂の中をつくります。これもすべてペーパーです。障子の部分はボールペンで格子に線引きしてます。
つぎに色塗り工程に入ります。写真右方は周囲縁側の柵で、左上は4隅の支柱です。
周囲の支柱やお堂部屋も塗っています。
2つを合わせてセットするとこんな感じです。
屋根を置いてみると、なかなかいい色になっています。屋根の飾り部分付け、屋根と同系色で塗りました。屋根の軒下に朱色で塗った垂木飾りも見えます。
次回は縁側部分など周辺と修復/ヨゴシなどにあてます。
今回の社殿づくりで感じたのは、特に屋根に付帯する様々な部品がありどこまで表現するか、時間と執念次第です。